≪ビッケとノンノ≫

「楽しそうね」

とノンノが言った

「うん、楽しいよ」

と言いながら

ビッケは宙返りをして見せた

「なぜ、楽しいの」

とノンノが聞いた

「それは、ノンノがいるからさ」

と答えながら

ビッケはもう一度、宙返りをした

ノンノはビルの屋上から

朝を迎え始めた空に向かって

バンザイをした

ビッケは屋上の一番高いところで

逆立ちをして

ノンノに手を振って見せた

 

 

(1)

 

空から

いろいろな色が落ちてきた

ビッケとノンノは

色を拾いに出かけた

ビッケが集めて

ノンノが袋に入れた

袋はすぐに

数えきれないくらいの色で

いっぱいになった

「みんなに持っていこうよ」

とノンノが言った

「そうだね、ユッコにもミンミにも

ブーブーにもチッチにも、それから・・・・」

とビッケが言った

「みんなに、いっぱいよ」

とノンノが言った

 

詩 : 天野恵美子

イラスト: 小林 豊

(2)