≪傘じぞう≫

「つまんないなー」

とポッポが言った

「さみしいねー」

とミンミが言った

「じゃあ傘じぞうのところへ行こうよ」

とブーブーが言った

そこへ「さむいねー」と言いながら

チッチとノッコがやってきた

みんなで傘じぞうのところへ行くことにした

傘じぞうの傘の中はあたたかかった

「あったかいねー」

とチッチが言った

それからみんなげんきになった

傘じぞうのまわりでおしくらまんじゅうをした

汗をかいたらもっとげんきになった

そしてどんどんたのしくなってきた

みんな暗くなったことにもきがつかなかった

いつのまにか傘じぞうの傘の上に明かりが灯って

みんなを照らしていた

それから傘じぞうを囲んでしりとりをやった

しりとりはいつまでたっても終わらなかった

「ねむいよー」

とポッポが言った

 

 

(1)

「ねむいねー」

とみんなが言った

そこで

みんな寝ることにした

傘じぞうは朝になるまで明かりをつけて

起きていることにした

 

詩 : 天野恵美子

イラスト:小林 豊

(2)